
2025年11月22日、西予市の宇和米博物館で「えひめDXキッズフェスタ2025」の3会場目を開きました。愛媛県「地域DX実践支援業務」の一環として、8月の松山、9月の新居浜に続く、この年の最終回です。

旧校舎が会場でした
宇和米博物館は、昭和初期の小学校校舎をそのまま使った建物です。木造の講堂に体験ブースを並べ、長い廊下や教室も使いました。
真新しい会議室ではなく、床が鳴る木の校舎でドローンを飛ばす。その取り合わせ自体が、来た子にとって印象に残ったようです。新居浜のワクリエも元校舎でしたが、あちらは改装された施設、こちらは当時のまま。同じ「学校」でも空気がまったく違いました。
会場の外ではマルシェが同時に開かれていました。昼食で困らず、途中で外に出て一息つける。半日いてもらう前提のイベントでは、この「体験以外の時間」をどう埋めるかが効きます。会場だけで完結させようとしないほうがいい、というのはこの回で分かったことです。
ドローンを2本立てにしました

この回では、ドローンを「輪くぐりタイムアタック」と「ドローン相撲」の2つに分けました。
ひとつは自分のテクニックを記録で測るもの、もうひとつは相手の機体と押し合うもの。同じ道具でも、競い方を変えると刺さる子が変わります。記録型は黙々とやりたい子に、対戦型は誰かと競いたい子に効く。前回の新居浜で対戦型が高学年に強く効いたのを受けての組み替えでした。
ほかに3Dプリンター、生成AIで自分のヒーローをつくるコーナー、AR制作体験、ARスタンプラリー、3Dモデリングを開きました。
3Dプリンターは、いつも足りていません

この回でもそうでしたが、3Dプリンターの事前予約はいつも早々に埋まります。
会場に来て「やりたかったのに、もう枠がない」となる子が毎回出てしまう。これがずっと解けていない課題です。3Dプリンターは、1つ出力するのに時間がかかります。同時に動かせる台数にも限りがある。だから枠を増やそうとすると、機材と人をそのぶん増やすしかありません。
裏を返せば、それだけ目当てにされているということでもあります。画面の中のものが目の前で物になる、という体験は、他のどのメニューとも違う引力を持っている。だからこそ、来たのにできなかった子を出し続けているのが心苦しい。台数を増やすのか、出力を待たずに次へ進める組み方にするのか、当日の枠配分をどう見せるのか。次に手をつけるならここです。

3回回って分かったこと
来場のきっかけは「小学校で配られたチラシ」が最多でした。新居浜と同じ傾向で、これで確定です。3会場やって、いちばん効く広報は学校配布。SNS広告が効いたのは松山だけでした。近隣の方の口コミで来られた方もいます。
県内の中予・東予・南予をひととおり回れたことで、同じ内容でも地域ごとに何を変えるべきかの手がかりが揃いました。この年に積んだ運用の細部が、2026年1月の名古屋・西別院につながっています。